2021年6月8日火曜日

動的計画法(2) M/M/1の計算

 数式で漸化式で表現されれば、再帰関数を利用して動的計画法で計算できるということでした。今回は待ち行列のM/M/1の定常分布を動的計画法で求めていきます。

(1) 待ち行列 M/M/1の表現

式の表現は、[1]やhttps://www.win.tue.nl/~iadan/que/h4.pdfを見て欲しいのですが、リンクの式(2), (3), (4)がM/M/1の定常分布を出すための平衡方程式です。これをDPで解いていくのですが、その前にこの平衡方程式を解けば、定常分布の理論解が得られます。理論解は式(6)です。要するにここでは、理論解で得られた値とDPで得られた結果を比較して精度を確認していきます。

(2) 理論解の導出

この条件で、系内人数が10人となる確率は0.014078378677368164となります。

(2) DPでの算出
次に漸化式を利用して、再帰関数を作り、DPで同じ確率を算出します。漸化式を整理すると、3項間漸化式になり、pi(0)とpi(1)を初期値で設定します。
これをプログラムにします。
それなりの精度で出てきます。0.014078378677368164です。

このように漸化式であらわされているものは、再帰関数を用いて動的計画法として解いていくと便利です。

参考

[1] Bolch, G., Greiner, S., De Meer, H., & Trivedi, K. S. (2006). Queueing networks and Markov chains: modeling and performance evaluation with computer science applications. John Wiley & Sons.   (P105 Birth Death(λ_i、μ_i) P214でMM1(λ、μ)を与えている)


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