・netflow_day-02_sum.csv (どのホストで通信があったかを集計したもの)
・netflow_day-02_device.csv (ホストの集合、Src、Dstで和集合をとったもの)
の2つを利用していきます。
[2023/05/02 修正]
デバイス集合を和集合から積集合に変更したので、netflow_day-XX_device_intersection.csvを使うように変更します。
1. 推移確率行列作成のための元情報作成
推移確率行列は行和が1となる正規化されたものです。いきなりそれを作成する前に、一度どのくらいの量(カウント、通信バイト量など)があったかを推移確率の形で集計します。つまり、行はFromのホストが並び、列はToのホストが並びます。推移確率行列は正方行列のため、FromとToは同じホストが並びます。これは上記のnetflow_day-02_device.csvを使います。必要なライブラリを取り込み、ファイルを取り込みます。-> 変更 netflow_day-02_device_intersection.csv
この後、推移量をまとめるための2次元配列を用意します。
今回は元データにある、通信回数、通信時間、パケット数(fron, to)、バイト量(from, to)で作成しています。
保存されるcsvファイルはデータ量が大きいので注意が必要です。回数や通信時間は整数型なので、1.94GB、その他の実数型は6.79GBとなっています。計算は数分で終わると思いますが、保存に時間がかかります。
ここまでで各推移量の集計は完了です。
ここまでのソースコード
2. 推移確率行列への正規化
1で作成した推移量を使って、推移確率行列に正規化します。推移確率行列は行和が1なので、推移量のそれぞれの行和を求めて、割り算すればいいのですが、今回のdevice_listはSrcもDstもまとめた集合になっています。つまり、DstにしかなかったホストもSrcになりうる可能性があり、当然その行は通信がないので、行和が0となってしまいます。そのため、行和が0となるホストを集合から取り除いていきます。
行和が0となるホストの抽出->推移量とDevice_listから対象ホストを削除->行和が0となるホストの抽出->推移量とDevice_listから対象ホストを削除->...を繰り返していきます。今回はわかりやすくループでは実施していませんが、本来はループで一気に実施します。
今回は回数に注目してやっていきます。改めて保存したcsvファイルを取り込んでからやっていきます。
(1) 1回目 : 行和が0になるホストを削除(行と列を削除する) -> toにしかないホストを削除行和が0となるホストのリストを作成して、推移量行列から削除していきます。
この処理で31,142×31,142の推移量行列だったものが、25,847×25,847に減りました。
(2) (1)でのホストをDevice_listから削除
Device_listからも(1)で選択された行和0のホストを削除します。
この(1)、(2)を行和0となるホストがなくなるまで繰り返します。4回目
4回目では行和0のホストは検出されず、3回で終了です。念の為、ここまでの推移量の行和0となった情報とホスト集合をcsvに保存しておきます。
最後に行和で割って、推移確率行列として、「transition_count_non0_rate.csv」として保存します。
transition_count_non0_rate.csvは実数型なので、データ量が少し大きくなるので注意してください。また今回のような回数(整数型)は行和で割るときに、キャストが必要です。全体のソースコード(TransitionMartix.py)
ひとまず、ここまでの流れを実施するには、下記の2つのソースファイルを利用しましょう。
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